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カテゴリ: 基礎知識
更新: 2025/1/7
住宅ローンとは
住宅ローンは、住宅の購入や建築、リフォームなどの費用を金融機関から借り入れる制度です。 一般的に数千万円という高額な借入となるため、長期間(最大35年)にわたって返済していきます。
住宅ローンの種類
1. フラット35
- 住宅金融支援機構と民間金融機関が提携
- 最長35年固定金利
- 安定した返済計画が立てやすい
2. 民間住宅ローン
- 銀行、信用金庫、信用組合などが提供
- 変動金利、固定金利選択型など多様な商品
- 金利優遇サービスも豊富
金利タイプの選択
変動金利
メリット
- 当初金利が低い
- 金利下降時にメリットが大きい
デメリット
- 金利上昇リスク
- 返済額が変動する可能性
固定金利
メリット
- 返済額が確定している
- 金利上昇時の影響を受けない
デメリット
- 当初金利が高め
- 金利下降時のメリットがない
返済方式の違い
元利均等返済
- 毎月の返済額が一定
- 返済開始時は利息の割合が大きい
- 家計管理がしやすい
元金均等返済
- 毎月一定額の元金を返済
- 返済開始時の負担が重い
- 総返済額が少ない
審査のポイント
年収
- 一般的に年収の5-7倍が借入上限
- 安定継続した収入が重要
勤続年数
- 正社員の場合:3年以上が目安
- 自営業の場合:3期分の確定申告書が必要
信用情報
- クレジットカードの支払い履歴
- 他の借入状況
- 金融事故の有無
諸費用について
借入時にかかる費用
- 事務手数料:借入額の2.2%程度
- 保証料:借入額の2%程度(フラット35は不要)
- 印紙税:借入額に応じて2万~6万円
- 登記費用:20万~40万円程度
借入後にかかる費用
- 団体信用生命保険料(フラット35は別途)
- 火災保険料
- 地震保険料(任意)
借入前の準備
1. 資金計画の作成
- 頭金の準備
- 諸費用の算出
- 月々の返済可能額の検討
2. 事前審査の活用
- 複数の金融機関で比較
- 借入可能額の確認
- 金利や条件の比較
3. 必要書類の準備
- 源泉徴収票
- 住民税決定通知書
- 物件の資料
- 本人確認書類
まとめ
住宅ローンは人生最大の借入となるケースが多いため、 十分な準備と検討が必要です。 金利タイプや返済方式の選択、複数の金融機関の比較検討を通じて、 最適な住宅ローンを選びましょう。